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桜桃(さくらんぼの木)の植え方と育て方についての説明
さくらんぼを自分で育ててみたいというお客様がいらっしゃいますので、さくらんぼの木の植え方と育て方を大まかに説明します。
さくらんぼを育てる上での条件
・植えるうえで大事なのが土壌です。水はけが良く、また根に十分酸素を供給できる、そうした土壌が適しています。(水はけが悪いと、根腐れを起こし枯死してしまいます。)
・桜桃は冬の期間は休眠期といって、いわば寝ている時間です。この時間が7度以下で1200時間くらい必要といわれています。
・花の咲く時期は、山梨では品種にもよりますが、4月上旬から中下旬。花が咲いているときに受粉しますので、そのころの気温がだいたい14度から25度位といわれています。
・気温が高いと受粉が上手くいかず実を付けません。 以上のような条件を満たせば、苗木を植え、成長まで管理を行えば、さくらんぼが実ると思います。
苗木の購入について
・苗木は専門の業者から購入することをお勧めします。
・苗木は、1年生と2年生がありますが、2年生の苗木があればそれを購入する方がいいと思います。値段は若干高いですが・・。早く実を着けます。
・苗木は2品種を購入します。さくらんぼは自家受粉しないので、1品種のみでは実がなりません。佐藤錦と紅さやかなど、親和性のある品種を購入します。
植える時期について
・苗木は、秋植え(11月~12月頃)と春植え(3月頃)があります。秋植えの方が活着がいいといわれています。ちなみに私は春植えのみですが・・
地面に直に植える場合について
・日当たりが良く、水はけがいい場所に植えます。苗木の根がゆったり入るくらいの穴を掘ります。径が30~40㎝位、深さも30㎝くらいです。植えるときに堆肥なども入れた方が良いでしょう。
・植えたところで、苗木を60㎝くらいに切り詰めます。
・後は乾燥させないよう定期的に灌水します。木の小さいうちはあまり肥料は与えない方がいいと思います。
・1年生苗木ですと3年くらいで花芽が付きますので、ある程度さくらんぼの実を付けると思います。2年生の苗木ですと2年後くらいです。
ただし、地植えですと、年数が経ちますと木が大きくなってきますので、適切な剪定を施す必要があります。
また、さくらんぼは雨に当たると実が割れてしまいますので、雨除けの対策が必要になります。
鉢植えの場合について
・6~7号くらい鉢に植える場合ですが、基本は地植えと同様です。
鉢植えですと、根張りが制限されるため、早期に花芽が付きますので、さくらんぼは地植えより早くなります。
木もあまり大きくはなりませんので、管理も楽です。雨対策も鉢を移動すれば済みます。
管理は鉢植えの方が容易ですので、私としては鉢植えがお勧めです。
施肥について
・肥料は収穫後と秋頃に木の周りに堆肥を施します。鉢植えの場合には肥料を与えた後に水をかけ、肥料を土に染み込ませます。
病害虫防除について
・さくらんぼの木には秋頃からカイガラムシが付きやすいので、見つけた時にはブラシなどで擦って落とします。
・夏から秋にかけて、葉が褐色せん孔病に感染することがあり、拡大すると落葉してしまいます。早く落葉すると来年に向けた花芽が充実しません。このため、オーソサイド水和剤を収穫後に散布します。