■目次
美味しいさくらんぼの食べ頃の時期と品種毎の特徴をご紹介
さくらんぼは時期により3つに分けられる
山梨において、さくらんぼは、その年の気候などにもよりますが、6月初旬から6月下旬までの約一カ月が収穫となります。
たった一か月の間ですが、さくらんぼはその品種により、早い時期に収穫できる早生種(わせしゅ)、その次となる中生種(ちゅうせいしゅ)、最後に収穫となる晩生種(ばんせいしゅ)に分けることができます。
当園においては、早生種、中生種および晩生種それぞれ栽培しております。
・早生種としては、紅さやか、みよし、小夏、花駒、香夏錦、昌のよそおい、高砂の7種類。
・中生種としては、佐藤錦、選抜佐藤錦、金印佐藤錦、3L佐藤錦の4種類。
・晩生種としては、紅秀峰、絢のひとみ、黒砂糖錦の3種類。
中でも、木の本数が最も多いのは、佐藤錦です。そして高砂と紅秀峰。その他の品種については、数本といったところです。時期が異なりますので、全部を食べることはできないと思います。
早生種、中生種、晩生種の主な特徴について
品種にもよりますので、一概には言えないと思いますが、実の大きさは 早生種<中生種<晩生種 ということが一般的に言えるかと思います。
また、実の硬さは晩生種の方が、早生種や中生種より硬いと思います。このため、収穫後の日持ちは晩生種の方が良いです。
ところで、味はと言いますと、早生種、中生種そして晩生種のそれぞれの品種自体によりますので、一概に言えません。
さくらんぼの甘さ(糖度)はその収穫時期と大いに関係します。さくらんぼをもがずに熟成させますと、糖度が増しとても甘くなります。したがって、収穫期の後半になるほど美味しくなります。
※品種毎のおおよその時期を示しています。同じ佐藤錦でも木によって個性があり、早生種のように時期が早いもの、また遅いものもあります。
品種ごとの特徴について
さくらんぼの実の大きさ(果重)、甘味、酸味、果肉の硬さ、特性について紹介します。
品種 | 大きさ | 甘味 | 酸味 | 果汁 | 果肉の硬さ | 食味 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
昌のよそおい | 中 | 多 | 中 | 多 | 中 | 良 | 希少(※) |
みよし | やや大 | 多 | 少 | 多 | 中 | 極良 | 希少 |
花駒 | 大 | 多 | 中 | 多 | 中 | 良 | 希少 |
紅さやか | 中 | 多 | 中 | 多 | 中 | 良 | 糖度進むと紫赤色に着色 |
小夏 | 中 | 多 | 少 | 多 | 硬 | 良 | 希少 |
高砂 | 中 | 多 | 中 | 多 | 中 | 良 | 着色良好 |
香夏錦 | 中 | 多 | 少 | 多 | 軟 | 良 | 希少 |
佐藤錦 | 大 | 多 | 少 | 多 | 中 | 極良 | 主力品種 |
金印佐藤錦 | 大 | 多 | 少 | 多 | 中 | 極良 | 選抜系佐藤錦・早生の佐藤錦 |
選抜佐藤錦 | 大 | 多 | 少 | 多 | 中 | 極良 | 優良選抜系佐藤錦 |
3L佐藤錦 | 大 | 多 | 少 | 多 | 中 | 極良 | 優良選抜系佐藤錦 |
紅秀峰 | 大 | 多 | 少 | 多 | 硬 | 良 | 日持ちが良い |
絢のひとみ | 大 | 多 | 少 | 多 | 硬 | 極良 | 日持ちが良い |
黒砂糖錦 | 大 | 多 | 少 | 多 | 硬 | 極良 | 佐藤錦系 |